影からの手紙

title   :Memories
タイトル:前から後
     「光る木」「冬の朝」
     「音の宮殿」「竜宮城」
     「お伽話」「舞踏会」
     「夢と魔法」
サイズ :前から後
     幅16×奥行16×高22cm
     幅16×奥行16×高25cm
     幅14×奥行14×高25cm
     幅15.5×奥行15.5×高27cm
     幅17×奥行17×高18cm
     幅16×奥行16×高25cm
     幅14.5×奥行14.5×高24cm
素材  :ソーダガラス
制作技法:ソリッドワーク
     高温エナメル彩
発表年 :2004
備考  :学部卒業制作


7点のガラス球と、1点のイラストボードによって構成された作品群。
過去の記憶をテーマにしている。

前作「旅立ち」の続編。

前作同様、ガラス球それぞれに、黒いうさぎのシルエットが1体ずつ描かれているが、一番最後の球体「夢と魔法」では、黒と赤の2体のうさぎのシルエットが再会するシーンが描かれている。

イラストボードの文章では、前作に対して、「僕」と「君」の立場が入れ替わっている。

イラストボードの文章

僕は君の遠い記憶でできた
宇宙を旅している。
思い出が集まっては重なりあって
一つの惑星に成長していく。
星達はぼうっと現れたり消えたりする。
消えている時も そこにはちゃんと在って
見えないだけだ。

そんな風にして宇宙はどこまでも続いていく。

しいんとした深海のような夜空を歩きながら
ほんのりと光る星にたどりつくと、
何やら懐かしい安らいだ気持ちで
胸が苦しくなる。

どれもこれも君が涙を流した景色ばかりだ。


今までどれほどの人に出会い
支えられてきたのだろう。
今までどれだけの幸いに恵まれて
生きてきたのだろう。

僕は人の心の中を吹き抜けて
ほんのりとした幸せな気持ちを運ぶことのできる
風のような旅人になりたい。

世界が平和でありますように。
君が幸いでありますように。

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